よし、この夏こそダイエットして痩せるぞー、でも今日は仕事が大変だったからご褒美にケーキを食べたいし・・・明日から頑張ろうっと!
今年こそは資格取得して転職の道をひらきたいなあ、でも今週は残業続きだし・・・ま、来週から始めればいいか。
などと、決意表明はしたものの、そのあとに「でも」と何かしら理由をつけて、先延ばしをしたり、そもそも決意をしたこと自体を忘れてしまったことはありませんか?
結論からいいますと、言い訳は百害あって一利なしです。
私事で恐縮ですが、今年1月から6月までの半年にわたるライフコーチ資格取得講座では、数え切れないほど言い訳をしました。
英語学習は大学を卒業してから25年以上ブランクがあり、また再開して1年半で、テキストも授業もコーチや他の生徒たちとのやりとりを全て英語で行うのは恐怖でいっぱいでした。ですが、やり遂げた後に得られるものは沢山あると信じ、決意をしてはじめたつもりでしたが・・・初めてやりとりをする相手には、いつも「Hello!」のあとに
‘ I’ve been brushing up my English for one and a half years, so I am not good at English.’ (英語の勉強を学びなおして1年半なので、英語は得意ではないので・・・)
と言い訳をまず述べていました。そして、心の中では、時期尚早だった、何故こんな無謀な挑戦をしたのだろうと数えきれないくらい思いました。
言い訳をするときに、人は
①自分のことを正当化したい (→私の場合、皆とうまくコミュニケーションできないのは、英語がうまく話せないせい、つまり環境や状況のせいにして、責任を逃れようとしていました)
②他人の評価を気にする (→私の場合、英語が稚拙で聞きづらいことで不快な思いをしないだろうか、呆れられたらどうしよう、皆の邪魔になったらどうしようと他人のリアクションばかりを気にし、自分軸がなくなっていました)
③コンフォートゾーンから出たくない (→旧知のことや先が読めることをするのは楽だけど、初めての経験などは期待も膨らむ一方、恐れや不快感の方が多くなるので、出来れば避けたいという思い。私の場合は、伝えたいことが伝わらないのは文化や考え方の違いからなのか、英語ができないからなのか、未知のことに対する不安や恐れでいっぱいになり、授業に積極的に参加できなくなっていました)
ですが、言い訳ばかりしていると・・・
わたしは、ますます自分を信じられなくなり、力を奪われる感覚を味わいました。あまりにも、言い訳をしすぎたため、 ライフコーチ資格取得講座 の後半に差し掛かったころには
「もう、十分だ!」と言い訳ばかりする自分に嫌気がさし、以後、いっさい言い訳はするまい、と誓いました。
そこで、わたしが意識したことは
①事実と自分の思いこみを明確に区別する
②今、自分にできることをする
ことでした。
私が毎回言いたいことがうまく言えない、皆の話すスピードが早すぎて理解できないことが多いので、皆にどんどん取り残されている気がすると一緒に学んでいるアメリカ人の仲間に話すと、彼女は「皆が話すことが分からないときは、もう少しゆっくり話して、もう一度言って、と言えばいいのよ。聞き直されることは何とも思わないし、それよりも分かった顔をして実は分かっていなかった方が、こっちが傷つくよ。それと、綾子が何を言っているか、私は分かるし、分からない時は聞き直すから」と言ってくれました。
相手の言うことが聴き取れなかった時は「わたしの英語の能力が不十分だからダメなんだ」と思ったり、言いたいことが言えなかったときには「ネイティブの人とのコミュニケーションなんて、そもそも無謀だった」と思ったり、私自身が無用な意味づけをして、自分で自分の首をしめていたのです。
彼女の言うように、もし、皆の英語が聴き取れなかった場合には、ただ聞き直す、 自分が言いたいことが伝わらず聞き返されたときは、別の言い方で表現してみる 、これがその時その場でできることです。
言い訳ではなく、その場でできることをやってみる。すると、意識がかわってきて、自分ができないことではなく、自分ができることを探しはじめるようになり、授業にも、コーチングの実技にも、ペーパーテストにも、集中できるようになり、無事、ライフコーチの資格をとることができました。
もちろん、恐怖心は相変わらずあり、いつも勇気を必要としますが、言い訳と違い、自分の力を奪われる感覚はまったくなくなりました。むしろ、自分には解決する力があるのだ、と自信がどんどんついていきました。
皆さんも、もし言い訳をしているのに気づいた時には、「言い訳」ではなく、「今できること」の選択肢を増やすことに意識をむけてみてはいかがでしょうか。きっと、自分の中で何かが変わりはじめますよ。