先日、一年前にスマホで撮った富山県の宇奈月温泉に旅行した時の写真が
Googleフォトのタイムライン機能で表示され
懐かしさと同時に、あらためて一歩一歩、自分の足で人生という名の道をつくる大切さを思い出しました。
その頃は、もう近所では梅が咲き始めて春が近づいているにも関わらず
なぜか季節に逆行するかのように雪景色に会いに行きたくなったのです。
漆黒の夜空に舞い落ちる雪の結晶を露天風呂に浸かりながら眺め、
何度も手で受け止めようと試みるのですが、一瞬でとけてしまう儚い（はかない）雪。
でも、溶けてなくなる雪の冷たさを手のひらでしっかり感じている自分。
当時の私は少し色んな事に焦り気味だったのですが
その時に、季節に逆行するような旅で少し立ち止まることによって、心が落ち着いていき
しっかり今の自分の足元をみて、地に足をつけてまた進んでいこう、と思えてきたんです。
人生は旅にたとえられますが
日々の一歩一歩は誰かを追い抜くことでも追い越されることでもなく、あくまでも
昨日の自分が今日の自分を超えていくこと、
それがわたしたち一人ひとりの人生という旅なのですよね。
人と比べるのではなく、今の自分と比べればいい
私たちは全く異なる人間で、人生経験も性格も好みも、あらゆるものが違うのにも関わらず
皆がこうしているからこの道を進むのが正解なんだなどと
疑うこともなく受け入れていることがあります。
憧れている人が、すでに成功している人が、成功した方法で試してみよう。
ああ、でも上手くいかない。
やっぱり、あの人は特別なんだ。
わたしは、どうせ何をやっても無理なんだ。
そんな風に結論づけてしまう時は、その方法を試した人と自分が
そもそも同じ地点にいたのかどうかは
考えたことがなかった、疑うことがなかった、ということも多いんですよね。でも、
比べることができるのは、今の自分と過去の自分、そして今の自分と未来の自分だけなんです。
そして、自分を超えることができる、飛躍できる、変えることができるのは今だけなんです。
たとえ、今がどん底だったとしても
そのどん底だと思っている今の地点を知ること、そこがスタート地点なんです。
今いる地点を蹴り上げて、上に向かおう、今の自分を超えていこうと思うからこそ
自分を高めていくことができるんだと思います。
かく言う私も、人と比べても意味がないと頭ではわかっていても
つい比べてしまうこともありました。
３年前にThe Life Coach Schoolで、ライフコーチの資格をとろうと勇気をふりしぼって
講座に申し込んだのはいいのですが、自分と一緒に学ぶ仲間をつい比べてしまったんです。
仲間はもちろん英語が母国語、もしくは母国語のように操れる人で
さらに彼らはすでに自分のビジネスをしていたり
弁護士・医者・大学研究員・大企業のある部門のマネージャーをしており
今のお仕事のレベルアップ、もしくは今までの仕事を武器にコーチングを仕事にしようとしている方たちばかり。
かたや、私は２０数年ぶりに英語の学びを再開してから1年ちょっと。
自己紹介をする時に
「英語を学び始めて2年目です。いつか英語でコーチングの仕事ができたらいいと思っています」
と言った自分が、当時はものすごく恥ずかしかった。
そしてついには、Zoomの授業で、あまりの自分の英語力のなさに皆の前で泣いてしまったんです。
「わたしは、英語をどうにか理解できるレベルだったのに、そもそも無謀ではなかったのか？」
「高額の講座に申し込んだのに、そもそも英語がこのレベルだと他の仲間が吸収し、学べたことの１００分の１、いや１０００分の１も自分は得ることができないのではないか？」
と自分を疑い、貶めていく言葉をこれでもかこれでもかと自分に向かって言っていたんです。
でも、気づいたんです。
「そうか。これが、わたしにしかできない、わたしだけの旅なんだ」ということを。
そう気づいた途端に私の中で何かが変わりました。
相手の言うことが分からないのであれば、ただ
「もう一度言って」「どういう意味か、説明して」と聞けばいいのだということ。
これが、わたしが今できること、今ジャンプできること、今の私の一歩だったのです。
勇気を出して前に進んでいくということは、大それたことをしたり、虚勢を張って生きることでもないのです。
ただ、今できることを目いっぱいやっていこう。
できないことではなく、できることに目を向けていこう。
そしてその一歩一歩を信じていこう。
一日一日、より良く、より楽しく、より最高の自分になっていこうと
自分で自分を奮い立たせるようになったんです。
今、いる地点から飛び立てば、それでいい。
今までできなかったから無理、と過去を持ち出す必要はありません。
今日がすべてのはじまりです。
何事も遅すぎることはありません。
今あなたがいる地点から、飛び立てばいいのです。
play small （無難な行動を取る）のではなく、play big （日々大胆に）で
毎日を楽しんでいきましょう！
