想像してみてください。
あなたの部屋の本棚に、あなたが主人公の本が並べられていたとします。
その中の一冊を読みすすめて最後のページになり、「次巻に乞うご期待」と書いてあったら、その続きを読みたいと思いますか?
それとも、この物語はわたしの在りたい姿、わたしのすすむべき人生を紡いだものではない、 二度と手にしたくない、とそっとゴミ箱に捨ててしまいますか?
あなたが主人公の本は、だれが書いていますか?
母親・父親、先生、友人などが他人が書いた「あなたの物語」や、他の人が主人公の本が紛れこんでいませんか?
気づかぬうちに、それらが「わたしの物語」だと勘違いしてしまい、馴染めず、悩んだり、苦しんだりしていませんか?
「あなたの物語」は、あなただけが書き上げることができるのです。
もし、今の自分を変えたいと思ったら、「これがわたしの人生だ」と言えるものにあなたの手で書き換えていきましょう。
自分の物語を変えるポイントとは
1.自分の手で書いたものか、他人の手で書かれたものかを選別する
主人公はあなたです。他人の手で書かれたあなた、他人が求めるあなただと思われるものは、そっとあなたの本棚から抜いてください。
2.今現在のセルフイメージ(自分のことをどうみているか)を書き出してみる
「わたしは○○である」という文を、いくつか書き出してみてください。
例えば、わたしには自由が無い、お金が無い、時間が無い、ストレスが多い、太っている、もういい年だ、など
自分に制限をかけるような言葉をかけていませんか?
その場合、自身の思い込みを事実と思い、「わたしは○○である。だから・・・・」と自ら物語を紡いでしまった場合がほとんどです。
今のあなたをつくったのは、他でもない、あなた自身があなたに語りかける言葉だったのです。
まずは、あなたがあなたに語りかけている言葉に着目してみましょう。
3.自分に語りかける言葉を変えてみる(セルフイメージ=自分への見方を変える)
たとえ、失敗を繰り返したり、思ったように物事が進まないと感じた時にも、
「わたしは、何の取り柄もない」ではなく、
「わたしは全ての経験を人生の糧にかえるための準備を確実に進めているのだ」に変えるなど、
ご自身に優しい言葉や背中を押す言葉を語りかけてください。
わたしたちは、自分の悪い面・欠点を見つけるのは得意中の得意です。
ですので、意識的に自分の良い面・美点に目を向けて、自分を信じる力を取り戻してください。
4.まわりとの関わり方を変えてみる
こんな人たちと過ごせたら楽しいなと思ったら、相手が現れるのを待つのではなく、自分から話しかけてみる。
自然豊かな場所に住みたいなと思ったら、ネットや本を眺めるだけではなく、今、靴を履いて外に出て目の前の自然をあじわってみる。
まわりを変えるのではなく、自ら、まわりとの関わり方を変えることによって自分を取り巻く世界は変わっていきます。
5.物語の続きを書く
例えば、自分にはできないと諦めてしまった物語。
「完」に訂正線を引き、在りたい自分になるまで、新たなページを足し続けていきましょう。
自分の物語の編集者であり、作者はあなた自身です。
前進あるのみです。