誰が、「もしも」の時に自分の面倒をみるの?
先日、DINKS(ディンクス:Double Income No Kids子供を持たない共働き夫婦)の知人や
そしてパートナーやお子さんがいる友人など、シングルではない方たちに
「あなたのように自分からシングルを選んだわけではないから
もし今、急にひとりになったらと考えると怖くて仕方がない。
だから、先のことは考えないようにしている」とか
「シングルだろうがシングルでなかろうが
将来安心かどうかなんて分からない」と言われました。
シングルであろうが、パートナーや子供がいようがいまいが
将来のことは、皆不安なんですね。そして
社会構造や生き方が親の世代からは大きく変わり
超高齢化社会(※)を生きる私たちの誰もが
「もしも」の時に自分の面倒をみるのか?
という問題に直面しているんです。
※超高齢化社会:65歳以上の人口(老年人口)が総人口(年齢不詳を除く)に占める割合(高齢化率)が21パーセント超の社会
とはいえ、シングル以外の人は
この問題を考えることを多少先延ばししても
すぐに面倒なことが起きるという訳ではありません。
シングルには「もしも」の時のデフォルト設定がない
ですが今現在、シングルライフを過ごしている人で
親は高齢、兄弟姉妹にも頼れない、子供もいない、パートナーもいないのであれば
「もしも」の時に誰が自分の面倒をみるのかという問題は、待ったなしです。
「もしも」の時のデフォルト設定とその準備は
シングルライフを生きる私たちにとっては不可欠なのです。
今日からできる、シングルの「もしも」の時のデフォルト設定3つ
その1:マインドセット
具体的な行動を起こす前に必要なのは、心の持ちようです。
家族がいれば、多少迷惑をかけるかもしれないけど大丈夫・・・?
かもしれませんが、シングルはそうはいきません。
もしものことがあったら・・・
その時はもう自分では何もできないかもしれないし
仕方がないね。あとのことはどなたか頼みます、というのでは
他人にのみならず、自分自身に対しても、少し無責任かもしれません。
自分でできること、できないことを知ろうとすること。
そして、できないことで周りにサポートをしてもらう時にも
「自分の意志をもって、相手に任せる」ことです。
そしてそのための準備を今からしていこう、という気持ちをもつことです。
その2:書類等の準備
自分の価値観や大切なモノ、
経験してきたことや、これまでの人生で学んだこと、
そして感謝の気持ちなどをまずは書き出してみる。
何を書いたら分からないという場合には
市販のエンディングノートを購入してみてもいいと思います。
ただし、エンディングノートなどは法的効力がないため、遺言書にはなりません。
あらためて、自分の意志で動けなくなった時や、この世とサヨナラする時に向けて
法的な効力をもつ公正証書の準備も検討してみてはいかがでしょうか。
その3:「もしも」の時の身近なサポーターをつくる
今、「もしも」のことがあった場合に
すぐに動いてくれる人、友人、知人、親戚、近所の知り合いが
いるかどうかを、まずは確認してみてください。
たとえ、今は、そんな人がいないということであっても、大丈夫です。
今日から、動いていきましょう。
といっても、いきなり
「私が何かあったらサポートよろしくね!」と声をかけても
相手はただ驚いてしまうだけです(笑)
まずは、自分から、自分の周りの人たちを気にかけて
あの人は疲れているのかな?
悲しいのかな?一人でいたいのかな?
誰かに話を聞いてもらいたいのかな?
など、自分から相手のために動くことを習慣づけることです。
相手に心を開いてほしいと思った時に
まずは自分から心を開くのと同じことかと思います。
豆知識:「ココダヨ」という災害時位置情報受信アプリをご存知ですか?
このアプリは、災害など、緊急時のみに詳細な位置情報を共有できるアプリです。
気の置けない仲間などを招待して、グループを作り
そのグループに属しているメンバーのスマートフォンから
お互いの現在地を知ることができるものだそうです。
今はまだひとりでもいい。
でも災害など何かあった時に
お互いの無事を確認したいという時のためにも
こういったアプリを活用してみてはいかがでしょうか。
シングルライフ。
自分の「もしも」の時のためのデフォルト設定と準備をはじめて
より充実した毎日を過ごしていきましょう!