あなたは自分のことをどう思っていますか?
あなたは、こんなふうに自分自身に問いかけたことはありませんか。
・これからもシングルのままでいいのだろうか?
・自分に問題があるからパートナーが見つからないのだろうか?
・家庭を持たないと、幸せな人生を送れないのだろうか?人として成長できないのだろうか?
・皆で集まるより一人で過ごすほうが楽しい自分は、やっぱり変わり者なんだろうか?
・こんなに毎日一生懸命、頑張っているのに何故みんな私のことを分かってくれないの?
あなたは、そんな自分自身の問いかけにどう答えますか?
もしかしたら、答えることなく同じような問いを繰り返したり
まわりの人たちやインターネットやSNSの中の人たちの「あなた以外」の人の答えが正解だと思って
「本来だったら、こんなはずではないのに」「自分だって、本当は〇〇なんだ」と
不安や焦り、そしてイライラした毎日を過ごしているのかもしれません。
でも、それは自分自身と喧嘩している状態ともいえるのです。
今の状況や自分自身を受け入れたくなかったり受け入れられない時に
私たちはつい「抵抗」をしてしまうのです。
時には自分を無感覚にさせたり、相手の態度・行動・気持ちを変えようとしたりもします。
すると身体にギュッと力が入り、心はバタッと音を立てて閉じ、心身ともに頑なになるんですよね。
でも・・・自分の弱さを認めたくない。ネガティブな自分は見たくない。
そして、ネガティブな自分にさらにネガティブな意味づけをして、ネガティブの上塗りを繰り返してしまうんです。
ネイティブアメリカンのチェロキー族に伝わる「心の中の二匹のオオカミ」の話
そこで、今回はネイティブアメリカンのチェロキー族に伝わる「心の中の二匹のオオカミ」の
お話を少しご紹介させていただきたいと思います。(※英文をこちらで意訳しています)
長老が孫に人生について、こう語ります。
「自分の(こころの)中には二匹の狼がいて、戦っているんだよ。一匹は悪い狼で、怒り・妬み・悲しみ・後悔・傲慢・自己否定・罪悪感・憤り・ウソ・優越感やエゴをもっており、もう一匹は良い狼で、喜び・平和・相・希望・静けさ・謙虚さ・やさしさ・共感性・寛大さ・真実や信念をもっているんだ。でもそれは自分だけではなく、誰の心の中にも二匹の狼がいて、戦っているものなんだよ」と。
そこで、孫がどちらの狼が勝つのかと聞くと、長老は「その人が餌を与えるほう」と答えた。
では良い狼にだけ餌をやればいいということなのか・・・と思うかもしれませんね。でも
ここまでが、よく知られたお話なのですが、実はこの話には続きがあるのです。
以下、話はこのように続きます。
長老は微笑んで「正しく餌を与えれば、どちらも勝つんだよ」と答え
「もし、白い狼(良い狼)にだけ餌をあげるなら、黒い狼(悪い狼)は暗闇に隠れて自分がよろめくのを待ち構え、とびかかってこようとする。そして黒い狼はいつも怒っていて、白い狼と戦うようになる。でも、自分が黒い狼を認めれば、(つまり、黒い狼にも餌をやれば)黒い狼も白い狼も満足して、両者が勝つんだ」
「なぜなら、黒い狼には、白い狼にはない粘り強さ・勇気・恐れ知らずなところ・意志の強さや機知があって、反対に白い狼には慈悲・思いやり・他人をおもんぱかる能力があるんだよ」
「そして、二匹の狼はお互いを必要としている。一匹だけに餌を与え、もう一方を飢えさせると両方がコントロールできなくなる。両者を大切にすることで両者が自分に仕えてくれ、この地上で自分が生きている時に何かより素晴らしいことや良いことを行うことができる。両方に餌をあげると、両方が自分の注意を引こうとしたり、争ったりすることを静めるられるようになるんだ。すると、どんな状況でも正しい道を選択するよう導き、叡智の声を聞くことができるということさ」
「そして、そのためには、努力し続けないといけない。心に平和を持つものが全てを有する。心と魂に嵐を抱(かか)えている人は何も持たない。自分の内にある、相反する力をどう扱うかを選ぶかによって、自分の人生が決まる」
と長老は言ってるんですね。
自分はこういった人だと決めつける必要はなくて、色々な面をもった自分がいる。それだけなんです。
私たちは、気がつくと「正解」ばかりを求めたり
All or Nothing思考=物事をイチゼロで考えて
他の道があるかもしれないのに自分から可能性を無くしてしまったりすることもあるんですよね。
でも大切なのは、こんな自分もいていいんだと素直に認めてあげることなのでしょう。
どんな自分も受け入れて、認めるから一歩一歩と前に進むことができ
それが自分の人生を変える大きな力になるのだと思います。
まずは今の自分が、自分のことをどう思っているかを知り、どんな自分でも受け入れてみる。
そこからはじめてみませんか。